道しるべ
4/23 「ありがとう」と「競争原理」
時おり、ネット通販を利用する事がありますが、注文の受付確認メールなどの頭の文章に、
「この度は数あるお店の中から、◯ ◯ をご利用いただき、誠にありがとうございます」
の様な文言がよく見られます。
「有り難うございます」は、日ごろ何気なく使うお礼の言葉ですが、確かに、ことビジネスにおいては、その感謝の言葉には、ただ「ありがとう」だけでは無く、実はその奥には「数ある店の中から、わざわざ選んでもらって」の有難うございますという事なんですね。
大阪には、昔から使う方言で「まいど」という言葉がありますが、当然「毎度、有り難うございます」の意味でその略称ですが、その心を知るもの同士ならまだしも、ある種の「記号」としてだけで認識し、そう意味も考えずに気軽に使っている場合が往々にしてあるのが現状ですし、私も例外ではありません。
でも、よく考えてみると、一つは、昨日もそうだったから今日も仕事(仕入先やお客様)があるのは当たり前、というある種傲慢な胡座をかいた様な心情がそうさせていると言えるかも知れません。
特にネット販売は、資本を余り必要としないビジネスだけに、無数の同業相手とほとんど同質競争している世界ですので、選んでもらうことの意味がとても重いでしょうし、常に消費者の評価にさらされていて結果が直ぐに出る世界だけに、つい上記のような表現になるのでしょう。
でもビジネスに身を置くものとして、本質的には我々も同じ境遇にあると思います、つまり、、
*数ある同業者がある中でわざわざ当社を選んで頂き、、
*毎度、繰り返して選んで(贔屓)頂いて、、、、、、、「有り難うございます」
の心を常に明確に意識する事が大切な事だと思いますし、そうなれば自然とお礼や感謝の言葉にもこころがこもるのではないでしょうか。
これは、ネット通販や飲食業などの業界に関わらず、流通業でも顧客に対する「サービス業」である以上、是非、心にとめておきたいことです。
2012-04-23 05:43:27 | RSS