道しるべ
3/26 手錠玩具
急に唐突もない話題で恐縮すが、実は「手錠玩具」は昔から販売されているものなのですが、業界の啓蒙活動の一環として、かつて組合にて「情操教育」上いかがなものかとの認識で自主規制した玩具の一種でありました。
それが、現在でもささやかですが販売されていて、あるきっかけで最近になって当社も僅かながら扱っている事が分りました。
もう遠い昔の話でもあり、今日の価値観や業界事情が当時とは違っていますので、一概にかつてと同じ様に考えられないかも知れませんが、やはり例え少量でも当社としては販売しないことに決めました。
社員に問題があった訳ではありません、私の意思疎通が足らなかったからそうなっていたのです、大いに反省しまた考えさせられました。
まず「おもちゃ」は、大人社会のまねごと=ごっこ遊びが原点であり、そういう意味では全てが玩具になり、例えばピストルや刀もおもちゃとして販売されていますし、特に問題はないでしょう。
また危険性云々で言えば、本物の刀の類型とも言える「包丁」も誰にでも手に入りますし「カッターナイフ」なら文具店で子供も買えます。またマッチ・ライター類に至っては、凶悪な犯罪行為である「放火」にも簡単に使えてしまう事を思えば、もう切りのない話になります。
何が良くて、何が良く無いのか、、、多様な人の価値観の中で、一見簡単な様で、実はなかなか難しい問題・境界線なのだと思います。
手錠に限って言えば、世の中には大人向けのもっと精巧なものも販売されている様ですが、飽くまで子供向けの玩具としては、たとえ危険性がないからと言う理由だけでなく、ある一定の見識を持って臨むべきだと考えますので、少なくとも当社においては今後とも扱う事はありません。
些細な事ですが、何をどう判断し選択するのか、常に問われている事を改めて自覚させられた出来事でした、闇雲に前に進むだけではなく、常に考えながら我が身を振り返りながら、一歩一歩進むしか無いと、、そう思います。
2012-03-26 09:51:25 | RSS