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道しるべ

3/9 てんびんの詩

何時の頃に知った物語だったかも定かでないですが、今でも心に残る映像の1つが「てんびんの詩」です。
 
何気にネットを見ていたら、今もDVDになって販売されているのを知って、家族や社員さんにも見れる様にと、改めて会社の財産の1つとして購入しました。
 
解説によれば、1988年(昭和63年)に製作された作品で、大正期の滋賀県の湖東地方、五個荘のある豪商の後継者が、鍋蓋(なべぶた)行商を経て近江商人の魂を学ぶ中で「人の心」や「商いの原点」に気づいていく姿を描いたものです。
 
足掛け10年にも及ぶ全3部作の作品ですが、何と言っても一作目の「原点編」がこの物語の肝でしょう。
 
         
  
作中の台詞「商売はな、てんびんの棒と一緒や。どっちが重くてもだめや。売り手と買い手の心がひとつにならんとな」「人に好かれる人になりなはれ!」は、ことビジネスだけに関わらず、人と人との基本的な関係でもあるでしょう。
 
多くの方のHPやブログでも取り上げられて熱く語られている様なのでここでは詳細は省きますが、人が人の中で如何に自分を見出して行くかが成長(成熟)であり、またそれが生涯の生きる糧になることを分り易く感動的に見せてくれます。
 
特に作中のある場面、母親との会話で「夜寝てないのに・・・明日からではあかんのか?」という主人公の少年・大作に「明日の覚悟は覚悟やない!」と戒める母親の厳しさと深い優しさが記憶に残ります、こうして色んな周りの助けがあってこそ今があるんですね。
 
振り返れば、若い頃の自分も同じ様に悩みながら気付かされて行ったように思います。どなたかのブログでも書かれていましたが、「初心忘れるべからず」を思い起こすためにも時々見なおしたいものです。
2012-03-09 08:58:20 | RSS