11/1 「一隅を照らす」
ブライトサイドコーポレーション代表の武田斎紀氏によると、社長の話が分り易くなるためには、
1)会社として最も大切にしていきたいこと(企業理念)から先に話す・・【整理】
1)会社として最も大切にしていきたいこと(企業理念)から先に話す・・【整理】
2)理念の優先順位が明らかにする・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・【優先順位】
3)理念をわかりやすく表現する・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・【表現】
4)理念を繰り返し伝える・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・【意思】
5)理念と、目標・評価がつながっている・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・【日常とのギャップ】
を、統一的に実行して行く事が大切だとの話でもありますので、この11月が当社の新事業年度に当たる事もあり、昨年より懸案でありました、当社の「企業理念」を作成、全社員に発表する運びとなりました。
付いては、近い内に当社ホームページ内で公表するつもりですが、事前に社内告知ということで、先月末に丸1日掛けての説明会を行いました。
まだ説明不足な所がありますので、今週末にも追加で時間を持てば、延べ1日半の社内活動という事になり、私も下準備に数ヶ月、構想からすれば1年以上時間をけておりますが、その一方で、丸まる1日半も椅子に座らされる社員さんの方が一番大変だったのではないかと思います。
お陰さまで、仕事を進めて行く上で一番基本的な考え方や認識を社員一同で最低限は共有出来たかなと思いますが、これも本当の意味では、これからがスタートであり、理念追求には終わりはありません。
また、企業理念とは、企業がめざす終わりなき理想であり「何をめざすか(実現したいか)」という目的・使命と「何を大切にして(どんな方法で)」めざすかという価値観・手段をまとめたものであり会社の憲法のようなものとのことですので、ますは、大切にする価値観を分り易く説明することを考えておりました。
そんな折り、昨秋に比叡山は延暦寺に行楽にいく機会があり、言うまでもなく天台宗の総本山ですが、その境内の道すがら「一隅を照らす」という言葉に出会いました。
私は仏心が厚い訳でもない極普通の人間ですが、何故かその言葉が素直に心に届いた感覚がありました。
調べて見れば、「一隅を照らす運動」は、信仰と実践によって一人ひとりが心豊かな人間になり、平和で明るい世の中を共に築いていこうという社会啓発運動との事。
続いて解説には、天台宗の開祖、最澄が書いた朝廷への上奏文「山家学生式」にある言葉が元で「一隅を照らす、これすなわち国宝なり」という伝教大師最澄(767~822)の精神を現代に生かすために生まれたとあり、
そこには、、、
「国も総理大臣だけで成り立っているのではありません。国民一人ひとりが持ち場を守り、仕事をしっかりとすることによって国が成立しています。
会社における上司と部下、家庭における親子の関係など、それぞれにおいて使命を自覚し、自分の仕事や生活に励むことが人間としての基本です。
一人ひとりがそれぞれの持ち場で最善を尽くすことによって、まず自分自身を照らします。
そしてこれが自然に周囲の人々の心を打ち、響いていくことで他の人々も照らしていきます。
そうしてお互いに良い影響を与え合い、やがて社会全体が明るく照らされていきます。」
会社における上司と部下、家庭における親子の関係など、それぞれにおいて使命を自覚し、自分の仕事や生活に励むことが人間としての基本です。
一人ひとりがそれぞれの持ち場で最善を尽くすことによって、まず自分自身を照らします。
そしてこれが自然に周囲の人々の心を打ち、響いていくことで他の人々も照らしていきます。
そうしてお互いに良い影響を与え合い、やがて社会全体が明るく照らされていきます。」
、、、とありました。
一隅(いちぐう)とは、今、あなたがいる、その場所です。あなたが、あなたの置かれている場所や立場で、ベストを尽くして照らして下さい。
あなたが光れば、あなたのお隣も光ります。町や社会が光ります。小さな光が集まって、日本を、世界を、やがて地球を照らします。
これも歳のせいでしょうか、私は決して仏教徒でもありませんが、こういう考え方は全面的に受け入れることができます。
人様の上に立って経営をしていく以上、是非にも何のために仕事をしているのかを見定めながら進んで行きたいと思います。