9/3 朝日新聞と池上彰氏
このコラムではことさら社会面的な話題を取り上げるつもりは無いですが、今回はどうしても記しておきたいと思いました。
もう既に言うまでもない話題ですので詳細は避けますが、池上彰氏の新聞への投稿記事を内容がそぐわないからと掲載中止を申しだされたとの事、
もう既に言うまでもない話題ですので詳細は避けますが、池上彰氏の新聞への投稿記事を内容がそぐわないからと掲載中止を申しだされたとの事、
各社新聞では、
池上氏は「これまで、いつも自由に書かせてもらっていたが、今回に限って『掲載できない』と言われた。それでは信頼関係が崩れると考え、打ち切りを申し入れた」としています。
まことにもっともな話だと思います。
ただ、日頃から常々考えている「今ある仕事が顧客のために本当に一番良いことなのかどうか」つまり真摯に「顧客志向」かどうかの観点からすれば、明らかにズレていると思わざるを得ないのがとても残念な事です。
「報道の使命」などと大上段な話を持ち出すまでもなく、多くの読者にとって新聞社は本来どうあるべきなのか、の顧客視点をもてば今回の様なことはなかっただろうと思われます。
かつて保険会社の不払い問題で保険業界が大きく社会的信用を失墜したことがありました。
「生保・損保各社の保険金を払うべき約180万件もの契約に対し、合計1300億円を超える不払いを放置していた不祥事が発覚した事件です。
加入者の安心を提供するはずの保険会社の姿勢に、社会から大きな非難が浴びせられ、やり玉に挙げられた1社が明治安田生命。
当局からの指摘を受けても幹部に反省の色は見えず、「不払いは他社もやっている。わが社だけが非難されるのはおかしい」という本音が見え隠れ。
そこには組織を守ろうという内向きの姿勢しか感じられませんでした。(引用:武田斉紀氏のブログ)
まるで同じレベルではないかと感じます。真の顧客に顔を向けず、会社や個人の「保身」ばかりに汲々とする、実に情けない姿をそこに見ます。
だからこそ社会に責任のある「大人」は何を見せるのか、特に若い世代の人達に見せるべき「背中」を意識しながら社業に取り組んで行きたいと、いっそう思わずには居られません。
少しばかり、そんな想いをこのエントリーに込めたかったので、思わず書き起こしてしまいました。