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8/20 職務給と職能給

つい先日、ソニーが「2015年度からを目途に、年功給部分を廃して役割に応じて賃金を決める職務給を全面的に導入する」とリリース、その一週間後にはパナソニックも同様のリリースを出してこの動きに追随しています。日本を代表する二大メーカーの決断は、これから多くの日本企業に少なからぬ影響を与えるはずです。
 
、、、「人事コンサルタント」城繁幸氏が人事ニュースについての語りだしの部分です。
 
続いて、個人の能力で賃金を決める考え方で、実質勤続年数で決まる職務給と、本人が担当している職務内容に値札を付けるシステムとしての職務給があり、全く水と油の様な違いがあります。
 
その後、さて、現在のわが国で必要とされるシステムはどちらでしょうかと、の設問では、
 
『成長』という観点からは、これからの日本は積極的に女性を抜擢し、多様なグローバル人材を受け入れ、戦力としていかないといけません。
 
『人口』という観点からも、これからどんどん人口が減っていくことが確実な社会の中で「採用するのは22歳の男子だけ」なんてことをやっている余裕は全然ありません。
  
『経営』という観点からは、新興国にどんどんキャッチアップされていく中、日本企業に必要なものは過去の成功体験におんぶにだっこすることではなく、新たな成功体験を生み出すことです
 
、、、、と氏の解説は続きます。
 
全体として、日本は緩やかではあるけれども、確実に脱年功序列・脱終身雇用の方向に向かって進んでいるということですね。どんなに厚労省や連合がイヤだと泣き叫んでも、この流れはもう誰にも止められないということです。あとは、その中で個人がいかに上手に舵を取り、組織のためではなく、個人のためのキャリアを勝ちとれるかが重要でしょう。
 
、、、、と結びます。
 
そして、最後にその新しい仕組みについていけないタイプとして、どんな人が割を食うのか。
それは単純に、現状の年功序列的要素の上で胡坐をかいている人とのことで、簡単チェックを紹介されていました。
 
~以下に三つ以上該当する人は、筆者の感覚で言うと胡坐をかいている人の可能性が高いですね。
 
  1.正直、ルーチンワーク以外やりたくない
  2.とりあえず、新しい仕事には「やらなくていい理由」を探すことから入る
  3.業務の効率化という意識がない
  4.新しい取り組みや勉強は言われてからやれば十分だと考えている
  5.会議や打ち合わせではなるべく目立たないようにしてやり過ごしている
  6.上司からミッションを与えられると、達成した場合の喜びよりも「めんどくさいな」とまず思う
  7.自分がやらなくても誰か他の人がなんとかすると思っている
  8.今の給料で満足しているから、特に上は目指さない
  9.最近、社民党や共産党の言うことにも一理あると思うようになった
 10.働いたら負けかなと思っている。今の自分は勝ってると思う
 
、、、如何でしょうか、自身を検証する意味もこめて、一度チェックしてみるのも悪くないですね。
 
少なくとも私自身が少しでもこういう感覚に馴れてしまう様なら、即刻社長は引退すべきでしょう。
とても良いバロメーターを頂きました。
 
氏のメルマガはとても参考させて頂いておりますので、ご参考までにお紹介しておきます。
 
http://biz-spice.jp/public/detail/mail/2412.html