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5/15 八幡光雲堂さん

今回は、当社の永年の仕入先さんでもある八幡光雲堂さんのご紹介です。
 
私の父の時代から先代さんと親交があり、現社長さんとは、私自身日頃からとても親しくさせて頂いてることもあり、言わば親子2代に渡ってのお付き合いを頂いています。
 
           
 
http://www.fukimodosi.org
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=92298
 
製造されている商品は、「吹き戻し」といわれる昔懐かしい玩具ですが、「細長い筒から大きく息を吹き込むと、ゼンマイのような巻紙がピーンと伸び、口を離すとヒュルヒュルッと巻き戻る。ただそれだけ。でも、なんだか楽しい。
それが、昔懐かしの笛のおもちゃ「吹き戻し」だ。巻き戻るのは、紙の中に入った小さな針金をしごいて、形状記憶させているため。昭和の薫り漂うが、「日本人形玩具辞典」(東京堂出版)には「明治以降、外国から移入された技法、材料で作った」とあるだけで、詳しい歴史はわからない」
 
、、と、朝日新聞社のネット記事に簡単な商品紹介がされています。
 
八幡光雲堂さんでは、年約700万本出荷し、国内のシェアの大半を占められています、元はふすま紙を扱われ、昭和13年に大阪で創業、昭和46年に淡路島に工場を移転、最盛期には年約7千万本を生産し、海外にも輸出されていました。
 
過去からの生産本数の変化にもある様に、海外向け輸出では後進国との競合などで多くの日本の製造業と同じ様に色々と苦労をされたとお聞きした事がありますが、そんな変化の波を逆手に取って、何時も前向きに経営されているその仕事ぶりに、社長の藤村さんには常日頃から敬服させて頂いており、同時に多くの示唆を頂いているところです。
 
現在では、工場は「吹き戻しの里」と呼ばれ、見学や製作体験もできる淡路島では有数の観光地として知られる様になりました、いわゆる「製造業」から「サービス業」への転身です。
 
もちろん、国内製造しているからこそ出来る戦略であり、また吹き戻し製造規模では全国一(ナンバーワン)であり、且つ淡路島では他に例のない独自性(オンリーワン)を持つ企業でもあるからこそ、結果的に全国区的知名度を持つに至っておられます。
 
引いては、その知名度が功を奏して、最近では医療分野でも知られ、リハビリにも有効との見方が広まり、新しいビジネス領域を開拓されつつあるなど、益々活躍の場を広げられています。
 
そこには、極めて正攻法のマーケティング理論に沿った戦略があります、まずは顧客は誰か、その顧客から圧倒的な優位性を得るためには、自社がNo.1といえる分野にまでマーケットを細分化することが求められます。
 
また、供給過剰な現代では、物だけでは顧客満足は得られず、自ずと商品を通じてのサービス、つまり製造業なら物を作るサービス業と捉えて顧客満足を提供することが求められている時代、それを地を行く展開をされている訳ですね。
 
片や翻って、これからは「物を売る時代からサービスを売る時代」だと言われる中、我々卸売業も「仕入部門を持つサービス業」と捉えてやって行く必要があります、そのためにはお客様の困った、あったらいいなと感じる部分を知る事=正にマーケティングであり、企業の戦略は何時もお客さのニーズから始める必要がありますので、八幡光雲堂さんという身近な良き見本を参考にして、自分も負けずに頑張って行きたいと思います。
 
それにつけても「持つべきは良き友」とはよく言ったものですね、こんな方とも友人で居れる事の幸せを素直に感じる今日この頃です。