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道しるべ

3/13 思考停止ワード44

「日々何気なく使っているその言葉(ビジネスワード)が、仕事の活力や発展性を奪いとる可能性がある」
 
、、との見出しは、博報堂ブランドデザインの著書「思考停止ワード44」の冒頭文です。
 
昨年12月初校の比較的新しいビジネス書ですが、著者は博報堂内にあるコンサルティング専門チームとのことで、左脳思考と右脳思考の融合をモットーにコンサル業務をするとの巻末解説があるような頭脳集団の方々です。
 
思い返せば、先代から厳しく指導された中に、業務報告ひとつにも、言葉1つ1つに厳密な定義付けを求められた記憶があり、当時から、常々言葉の持つ重要性を意識させられて来きたこともあってか、ついこの書籍が目に留まったという訳です。
 
ーはじめにー の文中に、以下の様な件が記載されています。
 
「言葉は重要である。思考停止状態でつかった言葉が、悪影響を引き起こす。あるいは言葉によって思考停止状態が生み出され、望まぬ結果を招く。、、、創造性の欠如、モチベーションの低下、コミュニケーションの不活性、チーム力不足、、たった1つの言葉が、様々な問題を引き起こす原因になっている」
「古来、日本では、言葉に宿る特別な力「言霊」が重んじられ、「言葉の幸はふ国」、つまり言葉が幸福をもたらすとまでいわれている」
「無意識の一に私達の思考を反映し、行動を規定している言葉に目を向け、気を配る事がいま起きている問題をよりよい方向へと変えて行く糸口になるだろう」
 
そういう観点から、44の言葉を定義付けから始まって、その本質的な意味を問い直す内容の書籍となっています。
 
著者は、思考停止には大きく分けて4つの傾向があるとかで、
 
「目的を見失う」   例:効率・多様性・差別化・イノベーション・リサーチ・リスクなど
「過去にとらわれる」 例:うちの業界・成長・想定外・ターゲット・しかたがない・ルールなど
「横並びになる」   例:顧客第一・品質が良い・時間が無い・グローバル・ニーズなど
「私を棚に上げる」  例:空気を読め・一般的・常識・ただしい・自由に・がんばれ、など
 
また、何故こういう傾向が現れてくるのかとの理由に付いて、鋭い洞察をされているなと印象的なのが、次の件です。
 
「おそらくそこには、ビジネスの世界に蔓延する結果に対する要求のシビアさが大きく影を落としているのではないか、個人であれ組織であれ、ビジネスの現場では、結果ばかりを求められ、しかも短期的に成果を出す事が要求される。そのせいで誰しも目前の作業をこなすことに懸命になりがちで、長期的な視点はもちろん、本来の目的は何かと問う様な本質的な思考が生まれにくい(目的を見失う)。
さらには、確実に成果を上げるために前例や成功例のある定型化された方法や手法を採用しがちになる(過去にとらわれる)。
同時に、失敗の責任や非難を回避しようという自己防衛の意識。特に日本社会は、成果を求める一方で失敗には不寛容である。そのため、足元をすくわれないように常に自己防衛ををはかっておらねばならず、周囲と足並みを揃える事で必要以上に目立つのを避けるとともに(横並びになる)、
一般論を多用したり、主観的な判断を避けたりして、責任の所在を曖昧にするようになるのだ(私を棚に上げる)。」
 
正に慧眼だと思います、そしてそれそれの対語として提唱されているのが次の4つとの事で、、
 
「目的を見失う」   本質的な問いの欠如  → 如何にあるべきかの「スピリット」
「過去にとらわれる」 時間軸の意識への欠如 → 未来を創りだして行こうという「未来志向」
「横並びになる」   独自性・個性の欠如  → 自分や自社の特長・強みを意識する「らしさの」
「私を棚に上げる」  他者との連携の欠如  → 周囲と関わりながら積極的に価値を作って行くという姿勢「共生」
 
これが、著書でのまとめとなっていますが、気づけば全てがドラッカーに繋がっているのですね、そう思います。
 
この4つのキーワードを常に意識しながら仕事に取り組んで行く事で、自社や自分たちの世界を望ましい方向へ変えて行く原動力となると信じて、毎日の行動を変えていき続けたいと思います。
2014-03-22 07:45:02 | RSS