道しるべ
1/20 キラキラワード
以前から、研修ビデオの1ユーザーとしてお世話になっている横山 信弘氏((株)アタックス・セールス・アソシエイツ代表)のブログを紹介させて頂きたいと思います。
現場に入り目標を絶対達成させるコンサルタント。「絶対達成する部下の育て方」「絶対達成マインドのつくり方」「営業目標を絶対達成する」など「絶対達成」シリーズの著者として知られ、私も大いに触発され現在勉強させてもらっている方です。
常々機会があれば紹介したいと考えていましたが、今回「キラキラワード」とのタイトルでエントリーがありましたので紹介させて頂きます、仕事への取り組み方の基本姿勢として、若い人には特に真正面から受け止めて一考する価値があると思います。
「私は現場に入ってコンサルティングしている身です。目標を絶対達成させるために企業の支援に入っています。すると、どうしても気になることがあります。それは世の中にあふれる「綺麗ごと(きれいごと)」のキャッチコピー。
小さな労力で大きな成果を手に入れたい、楽してお金儲けしたいという「射幸心」を煽るコピーが多すぎて、人を迷わせます。勘違いさせるのです。私はこれを「キラキラワード」と呼んでいます。
キラキラした「綺麗事(きれいごと)」だからです。こういった「キラキラワード」は「キラキラネーム」と同様、昔は無かったのです。
何か目標があり、それを成し遂げたい、達成させたい。安定的に結果を出したいとするなら、膨大な数の実践・試行が必要です。何らかの仮説を立てて、実行し、その行動によってどれぐらいの期待成果(リターン)が戻ってくるかの検証は常に必要です。仮説を立てて実行したら必ずうまくいくということはないからです。
「綺麗ごと」より、「泥臭いこと」
「大数の法則」という言葉をご存じでしょうか。夥(おびただ)しい量の試行を実践することで、経験的確率が理論的確率に近づくことを言います。つまり、少量の試行、短期間の実践で、そのプランが正しいかどうかは決め付けられないということです。
個人でも企業でも、ダイエットでも営業改革でもかまいません。誰かの考え、方法論にのっとって新しいことをスタートさせたはいいが、なかなか期待成果が得られない、ということはあります。
しかしだからといって、途中でやめてしまうことはナンセンスです。小さなマネジメントサイクルを回しながら改善していきましょう。その歴史が個人や組織を成長させていくのです。
ちょっとしたエッセンス、軽やかなメソッドでいきなり驚くような結果など手にできません。たとえ運よくそのような成果を手に入れても、それは「たまたま」のことです。再現性のないことであり、安定的な結果を生み出すことはありません。
世の中のうまくいっている人、組織は、それぞれ過去に歯噛みするほどの試行錯誤した過去・歴史を持っています。膨大な試行・実践の果てに、理論的確率を導き出しています。
その結果として、とてもシンプルな方法論に落ち着くのでしょうが、それを一般の人・組織がそのまま真似してもすぐに期待成果が出ることなどありません。ただ、本来かかるはずの試行錯誤の期間を短くしてくれる、もしくはこれまで迷いながらやってきたことを成功者が肯定してくれる、という効果があるだけなのです。
結局、うまくいくためには「綺麗ごと」ではなく「泥臭いこと」が多少でも必要なのです。「がむしゃらさ」「ひたむきさ」というのはいつの時代も欠かせないものなのです。」
2014-01-20 17:10:32 | RSS