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道しるべ

12/13 良循環・悪循環

 

昨日の産経新聞に「食材偽装「告発者」の憂鬱」との見出しで、一連の食材偽装表示騒動から、その後の関係者への取材した記事がありました。
 
又その以後、この一件には私なりに関心を持っていましたので、改めて、今何が問われているのかとの視点で考えた見ました。
 
記事の中で、「経営陣と従業員らとの間に吹く微妙なすきま風」と称し、組織に対する無批判な従属と、閉鎖的な体質が不正の温床となる-これまでも企業の不祥事が発覚するたびに指摘されてきた構図が、この業界にもあったと指摘します。
 
一方、学識者らは「商道徳が希薄になっている」ことが一番の問題だと指摘、「嘘をついてでも実態より良く見せよう」という発想は、商売の根幹を揺るがすものであり、ある識者の「『嘘をついてはいけない』というのは商売の基本だ。ブランドの本質は信用だ。それを守る意識がわかっていたら、こんなことはできないはずだ」とのコメントを紹介しています。
 
ここで、当たり前の様に使っている「商道徳」について少しおさらいをしてみましたら、道徳倫理の原型は鎌倉時代の坂東武者の精神と言われているとか、「いざ鎌倉」と呼ばれた当時の武士の精神は信用でもって支えられ、今でも日本人の心に根強く残っているその精神性は、日本人の形成に大きな役割を果たし、商売における信用も又それが原型となっている、とのことの様です(司馬遼太郎氏資料より)
 
それを今日的に解釈し直した代表的人物が、松下幸之助氏でしょう。
 
商売人には商売人としての使命がある。だから、その使命に誠実に従い、ひたすらこれを果たしていくということである。 私がやってきた電器屋であれば、人びとの役に立つものを開発する。
しかも合理化をはかり、適正な利益をとりつつもなお、安くなるよう努める。また配給もできるだけムダをなくす。それが商道徳というもので、それは他のどんな商売にも言えるのではないかと思う。
   
              「松下幸之助[一日一話] 6月5日 商道徳とは」から一部抜粋・引用
 
   • 人びとの役に立つものを作る • 合理化を図る
   • 適正な利益をとる      • 安くなるよう努める
   • 無理・無駄を無くす
 
この5要素を、松下氏は基本に置いておられた様ですが、この5つは全て1つの輪(サークル)の様に相互に繋がっていて、見逃してはならないのは、これは正に良循環するか悪循環になるのかの二者択一のものであり、又人々の役に立つ(貢献)とは、極めて人間的な価値観に基づいた要素であり、この循環を支える大きな原動力になっていると言うことです。
 
取引先、お客様に支持されてこその売上・利益であり、また社会に役立つ存在にもなり、そしてその評価を受けてまた絶えなく向上をしていく、、
 
まさにこの「正のスパイラル」に乗っているか否かが、企業の継続性の要だと、心して受け止めたいと思います。
2013-12-14 18:03:50 | RSS