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道しるべ

9/24 任天堂 山内溥氏

先日、任天堂の前社長・山内溥氏が亡くなられました、享年85歳であられたとか。
 
私が当時30才過ぎですから、もう30年近くも経とうとしてますが、在阪問屋の息子達グループの勉強会と称して、実は京都本社までお邪魔して、直に山内さんにお目に掛かった記憶があります、その当時は55才くらいの方だったんですね。
 
そう考えると、何か身近な感じがして、一時代が確実に過ぎて行くのだなと感慨深いものがあります。
 
第一印象はとてもお洒落な方でしたね、京都の粋とでも言うんでしょうか、考え方から何からもちろん経営者としても何か他と一線を画すものをお持ちだった様な気がします。
 
確かに当時、花札などを扱う古いイメージの会社でしたから、それがゲーム&ウオッチからファミコンを経て、任天堂をあれよあれよと言う間に一世風靡の大企業まで大きくした人物です、当然といえば当然ですね。
 
余りの経営判断の大胆さに、正に運命を天に任せる会社なんやから、花札屋上がりの社風そのものやねと同業者あわせて揶揄した記憶もありますが、当たり外れの大きなエンターテイメント産業の本質を当時から見抜いておられたのかも知れません。
 
また同時にどんな製品にも目先の損得抜きに真摯にメーカーとして顧客対応しようとされていた姿勢も忘れられません、一方では、当時の玩具流通の掛け率体系を根底から崩して再構築されたのも記憶にまだ鮮明です(我々は翻弄されっぱなしでしたので)。
 
オーナー企業の真骨頂、まるでアップルのジョブス氏の様な強いリーダーシップを感じます。
 
また身内には目もくれず、すばらしい後継者を多く排出した企業としても注目されている様です、またそうでないと今日の任天堂はあり得ないでしょう。
 
山内氏の座右の銘は、「失意泰然 得意冷然」だそうです。

 運に恵まれない時は、慌てず泰然と構え努力せよ
 恵まれた時は、運に感謝をし冷然と努力せよ
 
因に、出典は「六然訓」といわれ、著者は明の崔銑(さいせん)、劉瑾(りゅうきん)という非道な役人を諌めたのが原因で投獄され、その時にこの名言を言ったという由来らしいです。
 
書き綴って行くうちに、思わず「カッコいいよな〜」って唸ってしまいました、経営者たるもの、かくあるべしですね。
 
山内氏と同時代に生きれた事、増してや一目でもさせてもらえた事に感謝します。
 
ご冥福をお祈りします。
2013-09-24 07:28:57 | RSS