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道しるべ

7/30 P・F ドラッガー

近代経営を語る上で、決して欠く事の出来ない人物の一人が、ピーター・F・ドラッカー氏でしょう、詳しくはウィキペディアに譲りますが、資本主義社会の経済人の中では、知らない人は居ないくらいに著名な方ですし、この「道しるべ」でも是非取り上げたい人物です。

ウィーン生まれのユダヤ系オーストリア人( 1909年- 2005年)である彼の生涯は、多くの人に多大な影響を与えました、経営学者であり、「現代経営学」あるいは「マネジメント」の発明者、また未来学者と呼ばれることもあり、自らは「社会生態学者」を名乗ったとのことです。

個人的には、近代経済学の雄が、M・フリードマンとすれば、近代経営学の父が、P・F・ドラッガー氏と言えるかと思います。

代表作「マネジメント」を発刊したのは、1973年のことですが、以来かれこれ40年が経ちますが、現在、色んなところで見聞きする、経営セミナーでの話や、各種マネジメント論、経営コンサルの元ネタは、実は全てこのマネジメントが出生とも言え、全てはドラッガーの「焼き直し」といっても良いかも知れません。

そうであるなら、現代の経営において「バイブル」の様なものなので、改めて、その基本中の基本を押さえることが、今の時代にこそ肝心だと考えます。

一番基本になるのは「マネジメントとは何か」という「定義」と「課題」の中で、
 *組織とは何か
 *企業の目的とは何か
 *利益とは何か
 *知識とは何か
 *マーケティングとは何か
 *生産性とは何か
 *イノベーションとは何か
などにつて明確に認識しておく事が、今後の経営を考えて行く上で特に大切だとのことです。

前回のエントリーで、事業の利益に付いて少し触れましたので、ここでドラッガー流の理解を確認しておきます。

一般的に利益の追求を企業の唯一の目的と考えがちですが、ドラッガーは企業の第一の目的は「顧客の創造」であるとし(後述)、「利益」を次の4つの視点で考えるようです。

 1)利益は「顧客の創造」がどの程度首尾よくいったのかの「成果のバロメーター」の意味
 2)利益は、企業が継続的に顧客ニーズに対応していくために、将来に起こり得る予測不能
   な費用への「引当金」(保険)という位置づけ
 3)利益は、より良い労働環境を形成するための原資にあたるもの
 4)利益は、社会資本を形成・充実するためのもの

つまり、企業自身が、将来のリスクを回避し、継続して活動出来るだけの原資「未来へのコスト」が利益であり、単に、数字で見える「利益の最大化」が、企業の目的ではないということです。
 
企業は社会の一部であり、その仕組みの一つだから、社会に活用してもらわなければ存在意義が無いと同時に、利益が無ければ又企業の存続は出来ないので、存続のために最低必要条件でもあり、人間にとっての水や空気のようなもの、との位置づけです。

ドラッガー氏自身、生涯を掛けて、仕事を通じての生き甲斐や達成感に付いて考え続け、行き着いたのが「人は、自分の価値観に従い、自分の強みで社会に貢献する責任があり、それが本当の幸せとなる」との境地だったとのことです。

遥か、遠い国の、年代違いの人物ですが、どこか共感を覚えるものがあります、ふと思い返せば、父も1916年生で2007年他界しましたので、よく見れば、ほぼ父と同年代の人です、共に激動の歴史を生き抜いてきたもの同士、どこか親父と重なる部分もあり、そう感じられるのかも知れません。

「現代経営のバイブル」としても、もっとドラッガーを学んで行きたいと思います。

2013-07-30 19:54:30 | RSS