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道しるべ

1/5 自助論

5日は、恒例の業界団体の新年年互礼会が開かれました、上六のホテルにて、総勢百数十名程の新年会です。
 
今年は、私のお役目として乾杯の音頭を担当させて頂きましたので、簡単に口上として、世に残る言葉の1つとして「天は自ら助くる者を助く」という言葉を紹介させて頂きました。
 
政治や社会状況がどうであれ、自らの会社(自分)を良くも悪くもするのは、他でもないその社員(自分達)であり、その心意気を共に持ち続けて行ければとの気持ちを表現したかったからです。
 
これは今更紹介するまでもないくらいに有名な言葉の様で、イギリスはサミュエル・スマイルズ著の1859年発行の自助論(Self-Help) での序文に記された言葉とされています。
 
少し言及すれば、本書は、日本においても明治時代に「学問のすすめ」(福澤諭吉)と並び称された大ベストセラーだったそうで、当時、題名を「西国立志編」として翻訳され、「自助論」との名称はその現代語訳版ということだそうです。
 
又、この本は、当時の日本で、なんと百万部以上も売れたと言われおり、本が希少で貴重だった時代、実質的に五百万人以上の人々が読んだとの推計もある様です。
 
当時の人口を考えてみれば、文字の読める成人男子の殆どが読んだことになり、明治維新のダイナミズムは、この事実を抜きには語れないかも知れません。
 
文中には「外部からの援助は人間を弱くします。自分で自分を助けようとする精神こそ、その人を奮い立たせるのです。よかれと思って援助の手を差し伸べても、相手の自立心を失なわせることがあります。保護や抑制も度がすぎると、役に立たない無気力な人間をつくる事になるのです」とあり、このスマイルズの「自分で自分を助ける精神」という言葉が「自助論」での中心的考え方であり、「天は自ら助くる者を助く」と言う言葉です。
 
詳しくは、とても分り易く解説されているブログ(自助論・スマイルズのくれた贈物)にありますので、参考にされると良いと思います。
http://ss-book.seesaa.net/article/128612313.html
 
自助の精神は、理由を他に求めないが故に、常に回りや環境に対して主導的な立場で在り続けれます、決して従属的な立場ではありません、これが精神の崇高さを維持し、心にパワーをもたらし、引いては、精神的な安定感・充実感・生きる実感や幸せ感にも繋がる様に思います。
 
新年にあたり、何か凛として晴れ晴れとした気分を彷彿させる、この言葉でスタートしたいと思います。
2013-01-05 09:34:24 | RSS