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道しるべ

11/20 ボウリングの一番ピン

先日「PDCAの一番ピン」という表現をしましたが、このピンは、実はボウリングの10本のピンの事で、中で一番ピンというのは投球者からみて最も手前の先端に位置するピンのことで別名ヘッドピンともいいますね、要はストライクを取る時に一番最初に当てるピンの事です。
 
                                   
 
端的に急所といってもいいでしょう、ただその一番ピンを倒す事で、次々と残りのピンが倒れて行くイメージから物事の取っ掛かりであり、また全ての要(かなめ)であるとも言え、こと我々の仕事においては、実はそれが「商品分類」ということなのです。
 
では、なぜそうなのかというと、売上や利益はどこからもたらされるのかは、流通業である以上当然商品の販売(流通)からですので、会社の営業実体を知るのに一番分り易い指標は分類別の売上ですし、もっと掘り下げて言えば、お得意先別の商品分類別売上がより一層はっきりとした会社の売上構成要素といえます。
 
ということは、日頃の各社員さんの営業の集大成がその商品分類別売上に集約されていると言っても良いでしょうし、引いては今後どの様に営業して行くか(その構成をどうしていくか)を考える起点にもなる訳ですね。
 
歴史を辿るまでもなく、モノが無い時代にはただ商材を用意するだけでイコール売上でしたが、もちろん今日はそうは行きません、また店売りなどが主体だった時代には、来店されるお客様の事情など斟酌する余裕いや発想も無く、ただただ目の前の仕事に没頭するしかなかった(出来た)ある意味、幸せな時代だったと言えるのでしょう。
 
ただ逆に言うと、どういう様にして売上(利益)を上げて行くかにあまり頭を絞らずに来てしまったともいえ、日頃の仕事にいわゆる「考える習慣」が身に付いてなかったとも言えると思います。
 
PDCAの最初の起点はPlan(計画)です、その計画はいかに売上るかの計画でもあり、言い換えれば「意図した仕掛け」とも言えます。
 
その計画(意図した仕掛け)に従って結果上手く行っても行かなくても、少なくとも何らか学習できる要素はあるでしょう、翻って流れのままの仕事に結果論だけで言ってしまえば、何事も偶々や運不運で片付いてしまいます、そこには何の学習効果もありません、正に「十年一日の如く」を地で行く様なものですね。
 
お客様別分類別売上からは、先様の事情(立地・環境・競合・同業者・求められるサービス等々)が見えて来ます、また客先から言えば当社の提供する機能(サービス)がどう評価されているのかも分って来ます。
 
例えば同業他社のなかで、当社にどんな強みがあり、お客様のニーズやウォンツにどう応えることが出来るか、またどう当社が変わって行かねばならないのか、、次々と課題が見えて来ます。
 
引いては、お客様から支持される機能(サービス)を強化する上で、全社的な仕入れ体制や販売体制、それを支えるあらゆる経営面での課題もまた同時に見えて来ます、それこそ次々と限りなく課題は出てくるでしょう。
 
ボウリングのピンは10本ですが、こと仕事で言えばもっと多くのピンがある様に思えます、そしてこうして考えてくるとやっぱり当社にとって業務改善の一番ピンは「商品分類」だと思うのですね。
 
少し長くなりましたが、今期この「商品分類」をモノ差しにして臨んで行くことの意義を少し言葉にしてみました。
2012-11-20 17:20:28 | RSS