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道しるべ

11/10 「戦略」と「戦術」

前回は具体的目標とモチベーションについて話しましたが、この11月は新事業年度の初月に当たりますので、当社の今期目標を策定の上、先日社内で発表しましたので、そのことについて少し触れてみたいと思います。
 
社内での告知では、目標として売上10%UPと利益率の8%向上を明示しました、この数字を出すにあたっては、もちろん色んな角度から見直し練り上げた数字ですので、ある程度は数字の根拠はありますが、かといってそう簡単には達成できる目標でもないのは、当の私が一番良く分かっているつもりです。
 
それでも、数字で目標を謳ったのは理由があります、つまり数字という共通言語で年度の最終目標を明確にする事で、出来るだけ社内でその目標を共有したいからです、また同時にそれを達成するための「戦略」と「戦術」をはっきり分けて両者を混同しない様にするのも目的です。
 
そもそも「戦略・戦術」とは、元来軍事用語に由来し、戦略とは「打撃の方向」戦術とは「戦略目標を達成する手段」とあり、従って戦術は戦略に従属する関係ですが、その主従関係の混同から現場で社員さんが担う戦術(仕事)に齟齬が出ない様に特に気をつけなければなりません、でないと大きな無駄や失った時間、実質的損失を発生させてしまう可能性があるからです。
 
あえていえば、当社は「現状打破」が総基本戦略であり、それに従った今期の目標が上記の数字と言えましょう、この戦略と戦術の関係については今後くどい程意思疎通を図って行かねばならないと考えています。
 
それが一応出来た上で、具体的目標を達成するために仕入れ・営業・倉庫・ITなどの各要素に仕分け、またそれを担う各社員さんの日々の仕事に落とし込み、その中で「具体的」な仕事に展開して行く方法で今期はやって行きたいと考えています。
 
「積上げ式」ではなく、最初に目的を設定して戦略や手段を逆算して設定する「バックキャスティング方式」とでもいいますか、達成したい未来の状態を頭に描き、そこから逆算して計画を立てていくやり方です。
 
ここからは具体的な会社の方策になって行きますので、この辺でこの話は切り上げますが、どちらにしても、大きな目標・方針をはっきりさせる事で、後はその実現のためにどうするかに焦点を絞って考え抜いて行くだけですので、案外いろんなアイデアが出てくる予感がします。
 
やはり、頭(脳)は、最初に「戦略」が無いとどうにも動かないもんだなと、ふと他人事みたいに妙に感心するこの頃です、でも社員さんにはゴールを明確にした事で、その点はすっきりして雑念を省いて考えて行ってもらえそうな気がしています。
 
そして、実際の業務における「まず隗より始めよ」ではありませんが、取っ掛かりになるのは「商品分類」という概念です、これが実は先日のエントリーで触れた「PDCAの一番ピン」のことなのです。
 
この話も次回にしっかり押さえて考えて行きたいと思います。
2012-11-10 07:44:15 | RSS