道しるべ
10/12 虚心坦懐
この秋口から振り返ってみると、ずいぶん市況が落ち込んで来ている様子が伺えます。
そもそも弱含みな消費動向に加えて、政治や経済的問題が重荷や足枷になり、いわゆる消費マインドが低調気味なことがその主因だろうと想像します。
会社の業績も、短期的要因についての即効薬的な効果を生む「魔法の杖」は残念ながらありません、現状は現状として中長期的視点で地道に「経営力」を磨いて行くしか無いでしょう。
それはさて置き、来期の計画を考えて行くにおいて、考えれば考える程どうしても避けて通れないことに直面して来ます。
それは、我々は一体何の仕事をして顧客に支持を得るのかという根本命題です、もちろん流通業ですので、商品の売買で生業を得ていますが、今更ですが、過去のレールに沿って進むだけでは先や限界が見えています。
基本的にはマーケットが縮小する中で、同業他社との競争に如何に勝ち残って行くか、、ではなく、如何に違うサービスを提供出来るかが焦点でしょう。
何時も参考にする記事には、日頃何気なく使う「営業」という言葉について次の様に書かれています。
『「営業」とは「業を営む」です。「業を営む」とは、そこで起こってくる様々な問題を解決し、顧客と社内の潜在力をつないでいく仕事だということでしょうし、つながった結果、売れるのです。
消費が高度化してくると、顧客と会社をつなげる方法はほんとうに多様になってきます。だからますます情報力、とくに実際の活動で生きた情報を得ること、生きた情報にもとづいた知恵が重要になってきています』(出典:大西宏のマーケティングエッセンスより)。
このように、あるべき姿を「言葉」にして表現する事で、よりはっきりした方向性が見えて来ます、例えば「営業」をする我々は一体何をする人なのか、、を振り出しに戻って考える必要がありそうです。
そのためにはどうするか、、、1つのヒントは、固定観念を一端横に置いて、全ての現状制約を取り払い制約無しに「どうあるべきか」を自由に発想する事でしょう。
また前稿「PDCA」でも記した様に「意図した仕掛け」を夫々の仕事に仕込んで、仕事の内容を深めて進化させる「循環」を社内で回す事も大切です。
次回は、「固定観念」と「PDCAサイクルの一番ピン」について語りたいと思います。
2012-10-12 09:28:16 | RSS