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道しるべ

10/1 仕掛け・仕組み

今月は、いよいよ決算月となり、棚卸しに向けて在庫の整理から始まっていろいろと準備をして行かなくてはなりませんので、例年とは少し違って仕事の空き間がない感じで、これはこれで良かったかなと思っています。
 
そんな中、来期への構想があれこれ頭を巡りますが、キーワードの1つが「仕掛け」だと考えています。
 
いくら色んな施策を構想し会社方針にしても、継続的な行動にならなければ、何の成果も生まれません、重要なのは「やり続けること」なのは言うまでもないでしょう。
 
そして継続的な行動は、単なる精神論だけでは実現出来ないことも事実ですので「仕掛け」=「思わずそうしてしまう環境」とでも言いますか、そういうものを如何に整備するかか大切だと考える訳です。
 
先日、それに関連してとても良い事例をビジネスニュースで知ったのですが、それはある会社の事務所の整理整頓のアイデアでした。
 
朝礼等で慣行奨励してもなかなか定着しなかった整理整頓が、ある「仕掛け」でいとも簡単に定着したアイデアとは、電話や各事務用具、果てはゴミ箱に至るまで全てに「矢印」マークを付けるだけ!だったというのです。
 
社員さんの感想は、そこに印があればそれがズレているとどうも「居心地」がわるくなるので、どうしても「揃え」たくなってしまうとの事で、心理的な効果を利用して目的を達成している実例でした。
 
日本人は総じてまじめな性格なので、それを上手く利用して効果を上げているとても賢い方法だなと感じました。
 
ややもすると、あるべき「精神論」で片付けてしまいがちな世の中ですが、自然と出来てしまう仕掛けや仕組みを整えて目標を達成していく心理学的アプローチとでもいいますか、そういう考え方が、これからの時代には必要だと感じます。
 
決して軟弱になった訳でもなく、逆に精神論的アプローチの限界を知る事に繋がり、智恵や創意工夫を元とした経営のためには、最も必要な考え方だと思います。
 
是非にもこんな視点をしっかり取り入れて、当社の来期の計画に反映させたいと思います。
2012-10-01 09:04:18 | RSS